わきがのニオイに対しての消毒薬が含まれた塗り薬は継続すれば効果があります。
毎日きちんと継続しなければ効果がありません。
“わきが”のニオイの原因のうち、皮膚の常在菌によるニオイの原因を抑える目的で、エタノール、クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、トリクロカルバン、ヘキサクロフェンなどが用いられています。消毒薬のみでの有効性については報告が少なく、これらの消毒薬を配合する石鹸やデオドラント製品での有効性は示されています。
わきがのニオイの改善と消毒薬で影響を受ける細菌数や種類との関係については、トリクロサン含有外用薬を使用するとわきの細菌数が減り、ニオイも改善するという報告があります。持続時間については、トリクロカルバン、ヘキサクロフェン含有石鹸でわきを洗った後に48時間ニオイは改善したが、その後徐々にニオイが戻るとされています。
使うのをやめるとわきがのニオイは戻るため継続して使用する必要があります。継続して使用するのはなかなか大変です。また副作用としても消毒剤なので皮膚への刺激や接触性皮膚炎、アレルギー症状などがあります。また多くの消毒剤にはすでに耐性菌が存在しているともされています。わきの消毒は継続して行っていく必要があるため、副作用等には十分注意して使用することが必要です。
形成外科診療ガイドラインより一部引用