ワキガは目に見えない症状のため、自分でそのニオイの程度を判断するのはとても難しいことです。
だからと言って、「私、臭わない?」
などと、周囲の人に聞くことはなかなかできませんよね。
臭いに関する悩みは非常にデリケートなもの・・・
人間は「他人の臭い」には敏感に反応できても、慣れ親しんでしまった「自分の臭い」は客観的になれないものです。
自分はワキガなのか?
どれくらいの重症度のワキガなのか?
病院に行って治療を受けるべきレベルなのか?
そんなお悩みを抱える方のために、ワキガのセルフチェック方法と重症度を知る方法についてご紹介します。
まずはワキガかどうか?のセルフチェック
以下にあげるチェック項目のうち、あなたはいくつ当てはまりますか?
1耳垢が湿っている
2家族の中にワキガの人がいる
3服や下着の脇の部分がよく黄ばんでいる
4脇に白い粉がついていることがある
5臭いが気になり始めたのは思春期から
1,耳垢が湿っている
ワキガ体質の人はキャラメル状の湿った耳垢である場合が多い。
耳の中にはワキガの原因となるアポクリン腺が多いため、耳垢が湿っていれば、アポクリン腺が多いという推測ができ、ワキガ体質の可能性が高いと考えられる。
2,家族の中にワキガの人がいる
ワキガは優性遺伝。片方の親がワキガなら遺伝の確率は50%。
両親共にワキガなら、かなりの高確率でワキガ体質。
祖父や祖母からの隔世遺伝もあるので、家系にワキガの人がいる方は注意が必要。
3,服や下着の脇の部分がよく黄ばんでいる
黄ばみの正体は、ワキガの原因であるアポクリン腺から出る汗に含まれるタンパク質や脂質や鉄分、「リポフスチン」という色素成分。
白い服や下着などでの判断がわかりやすく、黄ばみの境目がはっきりしていればワキガの可能性が高い。
4,脇に白い粉がついていることがある
白い粉の正体はアポクリン腺からの分泌物が結晶化したもの。
ただし、制汗剤の残りや、運動時に多量の汗をかいた時に出た塩分との混同に注意。
5,臭いが気になり始めたのは思春期から
思春期にホルモンが活発化する影響を受け、アポクリン汗腺が発達し、もともとあったワキガ体質が表面化する人が多い。
5つのうち、1つでも当てはまる項目がある方はワキガの可能性があります。
3つ以上該当する方は、かなりの高確率でワキガ体質であると言えるので、専門の医療機関に相談し、ワキガであるかの診断を受けることをお勧めします。
ワキガの重症度を知るには?
次に、あなたのワキガが治療をするべきレベルかどうかを判断するにあたっては、ワキガの重症度を知る必要があります。一般にはワキガの重症度を評価する方法として「ガーゼテスト」があります。ガーゼを脇下にはさみ、数分間汗ばむ運動をした後に、ガーゼの臭いを客観的に判定するという検査です。
ガーゼテストの結果でワキガの重症度レベルを以下のような基準で評価していきます。
(レベル1) ガーゼが臭わない
(レベル2) ガーゼが極わずかに臭う
(レベル3) ガーゼに鼻を近づけると臭う →軽度ワキガ
(レベル4) ガーゼに鼻を近づけなくても臭う →中度ワキガ
(レベル5) 手に持っただけで臭う →重度ワキガ
専門の医療機関にご相談ください
しかしながら、ガーゼテストは人間の嗅覚によるものなのでワキガの重症度を厳密に判定するほど精度が高い方法とは言えません。
また治療方針は、重症度の他にも、患者様の年齢や、意思(軽度でも気になる方など)も加味して決定するべきことです。
ワキガかどうかでお悩みの方、また、ワキガ治療をすべきかどうかお悩みの方は、ぜひ一度、専門医のいる医療機関に相談することをお勧めします。
当院では臭いや汗を専門の測定器で計測し、患者様お一人お一人の症状に適した治療法をご提案します!
臭いや汗を専門の測定器で計測し、患者様お一人お一人の症状に適した治療法をご提案します!